姉妹白衣観音
製作 平成17年2月から8月吉日
8寸 木曽檜
 白衣観音は我々に最も親しみ深い観音様で、本来は手をそっと交差させて経巻をお持ちです。でも 仏師 宮本想観先生のオリジナル作で両手で水晶玉(21mm)を包むように持っておられる図面を頂戴し、6ヶ月で2体彫らさせていただきました
 その理由は、私は、三人きょうだいで姉と妹がいます。千葉と広島に住まいし、知らぬ間にお互い年をとってしまい、私が元気で勢いのある間に手渡そうと考えたからです。
 しかし、同じ図面で3ヶ月づつかけて彫ったお顔が全く違ったお顔になってしまいました。意識はなかったのですが、彫る時の気持ちがそれぞれ違っていたのでしょう。
 左のふっくらしたやさしいお顔の観音様をのりちゃんに、右のきりっとしたお顔の観音様をたかちゃんに渡すことにしました。
 白衣観音様は人間味のある母性を象徴する仏様といわれてます。また、息災延命の功徳とともに、古くから人びとが安産、育児の願いがこめられているといわれてます。
参考文献
改定新版松久宗琳の仏像彫刻ー入門から中級までー:秀作社出版株式会社、東京、49、1990。