お不動さまは怖い仏さまのような印象がありま
すが、決して恐ろしい仏さまではありません。な
かなか物分りの悪い人には怖い仏さまに見える
のでしょう。
 お不動さまには申し訳ないけど私は、右手の
利剣(悪を切りつけ正しい方向に向けることを
意味する)の代わりに歯ブラシを、左手の羂索
(悪をしばりあげ、善心を起こさせて仏の世界に
引き上げてくださる)の代わりに糸ようじを持って
いただきました。
 お釈迦さまのところで申しました歯みがきの習
慣は、生活規律の中でも非常に重要であります。
 歯ブラシ博士(吉原正彦先生)によると、楊枝
はイスラムの「シワーク」(柳の木で作られたも
の)で、日本でも江戸時代には柳の木が一般的で、
京都、鎌倉などでは「若竹」も使用していたと教え
ていただきました。
 仏教のいう楊枝は香木でオレンジ、シナモン、
パイン、ニッキ、白檀などがあり、どうやら国によ
って食した木の実の違いと同様に異なっているよ
うです。
 さて作品のお不動さまは、松の木で一木でくりぬ
きました。高さは59Cm、重さは9Kg です。
 大変苦労した割には、胴長でバランスが悪く、木
はだが綺麗にならず、中断したような次第です。
しかし皆様に結構人気があり、私としては満足して
います。
 




歯磨き不動明王  制作 平成13年4月 吉日

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