『お地蔵さん』

 7年ほど前、友人の窯元で使って
いる陶芸用の土を沢山もらった。

 もてあましていたので、何組かの
夫婦を呼んでは粘土細工をした。

 過去7年間、由緒ある窯元(吉向
焼き:お茶道具専門)の陶芸教室
に通ったことがある。

 昔取った杵柄で・・・『お地蔵さん』

 原型はにこやかなお顔、焼き上
がってみると寂しげなお顔。

 自然任せの陶芸は難しい。
『合掌』

 信楽の近くの水口という所に友人
が穴窯を開いて、火を入れるから
といって、作品作りを誘われた。

 いくつかの作品の内、一つに
『合掌』の塊を作って、糸で左右に
分け、手掌にそれぞれ座像の仏を
きざんだ。

 右手はお釈迦さんで左は薬師さ
ん。

 “焼きしめ”という、つまり上薬な
しで一気に最後まで焼く方法で、
火を落としても1週間窯の中でさめ
るのを待った。

 窯開きの時は興奮する。おもむ
ろに水神さんにお礼とお祈りをし、
煉瓦を一枚ずつはがしていく。

 あった! 左手は無事だったが、
右手は粉砕しオシャカになってい
た。
『一輪挿し』

 幼稚園児の“上っぱり”をかたど
った『一輪挿し』
 小生は“ももぐみ”、他には、“ば
ら”、“きく”、“さくら”など、とにか
く多かった。
 昭和の第一ベビーブームといえ
ば歳がわかる。
 昼食は牛乳とビスケット(いずれ
も明治)。冬場は教室ごとのだるま
ストーブの周囲に皆の弁当が取り
巻く。弁当箱はアルミの箱だった
ように記憶する。
 なぜか小学校は6年生までバケツ
様容器に“膜のはった脱脂粉乳”。
 回虫さわぎで“まくに”という海藻
の駆虫剤、蚤やしらみでDDTの噴
霧。
 顔や頭にはたけやくさがあり、青
ばなズルズルの子どもは沢山いた
がアトピーの子はいなかった。