阿修羅像  


 阿修羅は正義を司る天部の神で、帝釈天は力を司る神といわれる。しかし帝釈天とはいろいろ分けがあって争いが絶えなかった。
 つまり阿修羅には舎脂という娘がおり、いずれ帝釈天に嫁がせたいと思っていた。しかし、その帝釈天は舎脂を誘拐し力ずくで奪った。それを怒った阿修羅が帝釈天に戦いを挑むことになったのである。
 はからずも前年に“東寺の帝釈天”を彫らせていただき物語の主人公が揃ったことになる。

 仏教でいう死後の六つの世界「六道」では、〔天上・人間・修羅・畜生・餓鬼・地獄〕と人間以下の存在とされ、激しい戦闘場面を〔修羅場〕と呼ぶのは、これに由来すると記されている。
【日本の仏像 興福寺@阿修羅と国宝館の至宝 創刊号:株式会社講談社、P2、6/7-14, 2007.より引用】

 作品は白檀で、本体28Cm 平成23年3月吉日に仏師 宮本想観先生の指導の下で完成した。 
 平成23年5月の教室の展示会で出展した。
 左の写真は平成24年の年賀状として使用したものである。